「紙の記憶」展
本展覧会では、唐紙職人とグラフィックデザイナーが、展覧会会場である間人の土から紙を作るプロセスを経て”間人紙”の作品を生み出すプロセスを展示・公開します。
脳裏で無くならないと信じたい「紙」と「水」。 デジタル化が進むにつれて、「紙」はかつての価値を失いつつあります。 何度も書き損じの上に墨を重ね続けたかつての紙は機械化により、現代では簡単に製作できるもの、消費するものと思い、「水」はいくら使ってもなくならないかのように錯覚しています。
失われつつある紙の本や新聞をあえて作ることで、その土地に捨てられた廃材ー記憶を紙で記録するー水を歴史を語るものと捉え、次世代を担う子どもたちへ伝えたい紙と水の価値を、デザインと手作りの視点から捉え直す試みです。
美しい環境を継承することの意義を、「紙」を題材として、また2人展により、ひとりでは解決できない問題はつねに仲間と、異なる才能と知恵を持つ人とのつながりで解決していくことの大切さを子どもたちに伝え、またその家族にも芸術文化活動により気づくきっかけとなり、展覧会を体験したあとの日常生活に、持続可能な社会に貢献する生き方を選択されることを目標とします。
会期
2021年11月19日(金)〜11月28日(日)
会場
間人スタジオ
参加作家
嘉戸浩(唐紙師)、田中義久(美術家/グラフィックデザイナー)
鑑賞料
1,500円