あしたの畑 2025 夏期公開

Exhibition

詳細は後日公開予定

会期

2025年8月9日(土)ー9月15日(月・祝)

土・日・月・祝日のみ公開

11:00-17:00

会場

間人スタジオ、間人レジデンス、SEI TAIZA、他

主催

NPO法人TOMORROW

鑑賞料

未定

本展覧会はスタッフ(日英対応可)が展示作品の背景や地域の歴史などを説明しながら鑑賞いただくツアー制となっております。

ご希望の時間帯をご指定して予約ください。

*事前予約制となっておりますが、当日の飛び入り参加も可能です。

写真:Kim Ilda

平和、安寧に向かい、人はさまざまな思考と行動を試みる。畏敬の念を抱く神/自然ー上(かみ)への価値観の違いから試行の誤解が生じ、生きるため、食べていくための必死な思いから欲が闘争する。

音楽は、美しい食や創造物は時として、心に作用する。未来を生きる人間に何が残せるのだろうか?家族や親しい人に残すことができるのは思い出だ。それでは他者にできることはより良い社会のためによりよく生きる言動であるとすれば、その思いのもとに集まるもの同士に意見の相違は全くないのだろうか?

AIに尋ねればほとんど得られるアンサーは、相手を気遣う心や、よりよいクオリティーを追求する意志、経験による美意識の蓄積までも凌駕するのだろうか?

強い意志のもとに集まる者同士の意見の相違は蝋燭の炎のような微かな揺らぎであると思いたい。そして判断を委ねられる個人が決断するまでの心の揺らぎがぴたと定まる瞬間、生まれるもののクオリティーが定まる。

ひとつひとつの判断を糸に喩え、それを束ねると、あしたの畑における”芸術表現”となり、受け手の心に届けられる。

どうか喜んでもらえるようにと祈りをこめるも、前例のない・見たことのない表現は座礁したり、砕け散ることもしばしばだ。

しかし諦めない心が、行動が、時として人を動かす現実を体験してこれたことも事実である。どうしてよいかわからなくなると禅の修行では、半眼で少し前に視点をあわせ、ゆったりと呼吸する。そうしているうちに心と向き合い、自身が見えてくる体験だ。

揺らぎはちょうど思考の瞑想のように、ひとつに心をあわせていく最終段階かのように感じることがある。そこまでくると、次の世代に大切なこと・ものを委ねるタイミングなのだと思っている。それは集落を受け継いでいくように、長い時間をかけて、培っていく生そのものだ。芸術文化活動もそしてもちろん安寧を希求することも終わりのない旅のように、続いていく。