あしたの畑のロゴは、
美術家の杉本博司氏がデザイン、寄贈してくださりました。

 

 

「あしたの畑ロゴ」
杉本博司、2021、紙に色鉛筆

 

動物が人間になった頃、人は火を発見したことによって人になった。
火は闇を照らし、火をかざして他の獣を脅し、そして焼き肉や焼き芋がうまいことを人に知らしめた。

文明化も火に負う。焼畑農法は収穫を保障した。畑という字はそこから出来た。火の隣に田が並んでいる。

火という字は人が火を見つけたことを記念して出来た字だ。人が両手をあげて炎をかかげている姿なのだ。

空は青く、山は緑。そんな自然が今や火に包まれている。あっちもこっちも緊急事態なのだ。地球はヒーヒーいっている。

あしたの畑にあしたはあるのだろうか、あたしは知らない。

 

2022年10月28日
杉本博司